6月3日、今年も初夏の風物詩、ホタルを見にいってきました。
2年前に房総半島の中ほどにホタルの乱舞がみられる場所を発見しました。その時は夜8時前くらいに到着し、高いところから川面を見下ろすと、まるで天の川を見るようなすごい群舞の光景でした。それでも少し遅く、前週がピークだったとのことでした。昨年も6月中旬に行き、やはり終盤とのことでした。そこで今年はピークに行こうと考え、満を持して6月第一週の土曜日に行きました。
ホタル観賞
7時前に到着し肌寒い中、今か今かと待っていました。ところがところが、7時半を過ぎてもまったくいません。この日は半月でしたが晴天で8時になっても月明りで明るいのです。8時を過ぎやっと遠くでポツリポツリと飛び始めました。その後も一向に増える様子がなく、たま~に見えるくらいです。天の川とは程遠く全部で3匹かと思うほどでした。残念ながらこの場所に見切りをつけ、すぐそばから見られるところに移動しました。
ホタルの撮影
今回ホタルの撮影にチャレンジしました。去年は全く知識なしで撮影しようとしましたが1枚も映っていませんでした。無謀にも手持ちでシャッタースピード2秒くらいで撮影しましたが真っ暗でした。
今年はリベンジを期し、インターネットで色々調べました。三脚を用意し、F値は持っているレンズのなかで一番明るいのを選び2.0、ISOは800、シャッタースピードは10秒~20秒、焦点距離は無限遠にて撮影しました。帰ってからパソコンで見てみると、かすかにちょろっと映っているいるのを発見し、初めて撮れたと少し感激しました。そこで画像補正にて明るくし、さらに画像を重ね合わせるソフトにて画像合成を行いました。SiriusCompという無料ソフトをダウンロードし、重ねたのが上の写真です。ホタルが少ないのですが、初めてのホタル写真です。
ホタルがよく見られる条件
ホタルが飛ぶ条件を調べました。
・月明かりがなく曇っている日
・暖かく風のない日。
・湿度が高い日
・雨が降ってない日
です。今回は月が煌々としていてさらにとても寒く、晴天でカラッとした日でしたので、最悪の条件だったようです。地元の方の話では今年は時期が遅く来週位から乱舞がみられるのではと言う話でした。
ホタルの種類
日本で見られる主なホタルはゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの三種類です。
・ゲンジボタル
代表的なホタル体長15㎜ほどで1番大きく光も明るい。幼虫は水生で渓流で周囲が森林で覆われている生息地では乱舞が見られる。幼虫は川の中に住んでいてカワニナだけをを食べる。成虫になるまでカワニナを100匹食べる。
・ヘイケボタル
体長8㎜程度でゲンジボタルより小さい。主に水田や渓流の流れのない止水域に生息する。カワニナのほかタニシ等も捕食する。幼虫は干上がった田んぼでも空気呼吸を併用し泥の中で生き延びる。
・ヒメボタル
体長7㎜程度でヘイケボタルより小さい。主に西日本に分布し、幼虫は陸生で林地や草地に生息する。マイマイなどを捕食する。
ホタルの発光、生態
ホタルの発光は熱を伴わない効率の良い冷光です。お腹の後ろのほうに発光器があります。光方にはプロポーズのための光、刺激された時の光、敵を驚かせるための光の3種類あるといわれています。夜、光ながら飛んでいるホタルはほとんどがオスです。乱舞しているホタルはみんなプロポーズしているのですね。成虫になってからは約2週間のはかない寿命です。その間は何も食べず、夜露だけで生きています。