麻綿原高原のアジサイと蕎麦と蝉時雨

一度行ってみたかった麻綿原高原に行ってきました。
麻綿原高原は標高300mほどですが低地より観賞期が遅く、今ようやく最盛期を迎えています。

10時に到着、車から降りるとヒメハルゼミの大合唱が迎えてくれました。アブラゼミやクマゼミのように一匹で大きな声で鳴くのではなく、全体で大合唱です。シャーっという音に包まれ、蝉時雨です。
駐車場の方から今日は一年に一回お蕎麦が食べられる日だと教えていただき、偶然ラッキーな日に来ることができたことを知りました。

アジサイ

ここのアジサイは妙法生寺住職がお一人でこだわりの手入れをしており、檀家の方も触らせてもらえないそうです。これだけのアジサイを一人で管理するとは気が遠くなりそうな労力ですね。ありがとうございます。
今が見頃で先週まではまだ白っぽかったとのことです。

登り口の道路脇も全部アジサイです。
坂の上からの景色ですが斜面一面全部アジサイで、すごい数です。
まだつぼみのアジサイ。薄黄緑いろがみずみずしいです。
咲きつつあるアジサイ。一本の茎から真ん中に青いつぼみを残して5,6個の花が出ています。
咲いたアジサイ。実はアジサイの花に見えるのは萼(がく)で本物は真ん中にある小さいやつです。よく見るとお椀のような花びらとおしべ、めしべが見えます。萼は4枚でお椀の花びらも4枚ですね。
咲き始めの花の色は土が酸性なら青、アルカリ性なら赤になります。日がたつと青の花もだんだん赤味を帯びてきます。

お蕎麦

何も知らなく、たまたまだったのですが、7月の第三日曜日に中興開山会という催し物が開催され、来山者にお蕎麦が配られます。木々の間で準備が行われており、時間は11時からとのことで丁度良い時間でした。ほんの少し頂けるかと思っていましたが、思いがけなく本格的なざる蕎麦でした。しかもトウモロコシと牛乳まで頂けるのです。

蕎麦はちょうど良い茹で加減で、そばつゆにはネギとミョウガがたっぷり入っていて美味しく頂きました。牛乳は甘みがあり思わずおかわりを頂いてしまいました。トウモロコシはこれがまたとても甘く格別でした。野外の緑に囲まれて良い雰囲気です。
中興開山会は昭和26年に上人がアジサイによりお寺を再興し、上人の好まれたお蕎麦を頂き偲ぶ行事とのことです。最初はすごい行列で、足りたくなったらどうするのか心配しましたが、なんと1500人分ものお蕎麦を用意しているとのことです。

眺望

大日天堂からの眺めは遙か遠くまで見渡せ、吹き渡る風が心地良いものでした。

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