花火撮影 富津花火大会

7月22日富津の花火大会に行ってきました。関東では一番早いほうです。この日の天候は晴れで、風はやや強めですが、煙が残らず花火にはちょうど良い風でした。
ホタルの初撮影に続き花火の初撮影です。

場所取り

まずは場所取りが肝心とのことで早く家を出ようとしたのですが、いつものごとくなんだかんだで遅くなり、駐車場に着いたのが午後6時半になってしまいました。そこからシャトルバスで会場に15分です。現地に着いてみると砂浜のどこからも見えるので広々していて、早く来る必要はありませんでした。屋台もたくさん出店していました。
最初は最前列に陣取ったのですが、風が強く潮風とともに波しぶきまでかかりそうになります。そこで後方の道路まで後退しアスファルトにシートを敷きました。広いので三脚を立てても後ろに来る方の邪魔にはなりません。

カメラの設定

カメラの設定はネットで調べたところ、それほど難しくありません。
モードをBのバルブにし、レリーズにてボタンを押してシャッターを開けます。このレリーズは蛍の撮影時にケーズ電気で2000円ちょっとで購入できました。ISOは100に固定です。絞りはf11がおすすめとのことでした。レリーズの時間は約10秒ですが花火に応じて自由です。

今年春に購入した一眼レフはキャノンのEOS6Dでレンズは50mmF1.8です。なるべく低予算で性能の良いものと考えた結果です。イメージセンサーがフルサイズのカメラなので、ほこりをかぶっていた大昔のフィルムカメラ時代のズームレンズを使えると思っていました。ところが故障しているようで使えませんでした。前回の蛍の撮影は50mmレンズでOKでしたが、花火撮影には無理があります。50mmに併せて花火を画角に入れるために、場所を移動する必要があり、事実上不可能なのです。そこで中古の28-135mmレンズを購入しました。この、レンズも相当古いのですが手ぶれ補正も付いておりお買い得です。

花火撮影

       
これはISO100、絞りf11、シャッター25秒で撮影しました。
教科書通りの設定ですがやや明るすぎました。富津の花火大会はスターマインが中心で結構連続して花火が上がるので、同じ場所で上がった場合明るすぎるようです。

そこで今度は絞りをf20に変更しました。シャッターは20秒です。
今度は絞りすぎてやや暗く写りました。

f16の写り

次は絞りをf16に設定してみました。ちょうど良い明るさかなと素人ながら感じました。連続して打ち上がるスターマインの場合はf16が良いようです。
ちなみにf値はf1.4、f2、f2.8、f4、f5.6、f8、f11、f16、f22の順番に1段ずつ光量が半分になっていきます。一般に解放f値が明るい程(小さい程)シャッタースピードを早くすることができる、またはボケ味を強くでき、レンズが高価になります。今回のズームレンズはf3.5(焦点距離28mm時解放)~5.6(焦点距離135mm時解放)です。花火の撮影には明るさは必要なくf11~f22で十分です。

クライマックス

大きな花火は画面に半分しか入りません。全部入れるにはもっと遠くで撮影する必要があります。でもそうすると実際の迫力も半分になりますが・・・。

全体的に撮影時間が思わず長くなりました。20秒~30秒です。よりたくさんの花火を写したいと思い知らず知らずに長くなったのです。f16が良いと思ったのは撮影時間が長すぎて、同じ場所の花火が明るくなったためかとも思います。やはり10秒以内に押さえてf11が一番良いのかもしれません。また水中花火もあったのですが写す余裕はありませんでした。次回にチャレンジです。

 

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美味しいかき氷

かき氷 山猫

去年養老渓谷に行った際、滝見苑の売店内で食べたかき氷がすごく美味しいものでした。家内が大絶賛で、今回麻綿原高原へ行く途中でそのお店の前を通るので食べようという話になりました。

ところが、9時開店と同時にお店に入ったところ、かき氷を作っていたのは滝見苑の若女将がやっていた山猫の商品で今年はやっていないことでした。がっかりしたところ、今年は大多喜ハーフガーデンに出店しているとのことで、住所を聞き帰りに寄ることにしました。

帰りにカーナビで住所を設定し、ハーブガーデンにたどり着きました。ガーデン内はハーブと多数の店が出店しており、聞き回って山猫を発見しました。

入り口はシンプルですが中は屋外含め広大なスペースです。結構な人出で盛況でした。
ガーデン入り口から入るとハーブ小物の売店ですが、そこから奥はレストランや屋外ハーブ園、お店がたくさんあります。屋外部には扇風機はありますがエアコンがありませんので暑い、この日は特に暑かったです。
今年の梅雨はほんとにどこへ行ってしまったのか?雨の降るところは集中豪雨で、関東は猛暑で空梅雨、気候がだんだん熱帯地方に近づいているようですね。

やっとのことで山猫を見つけました。ところがところが、次の予約券は15時からとなっています。???予約券とはなんぞい。人気がありすぎて予約券制となっているようです。
この後、家の予定があるので今日はあきらめかと途方に暮れていると、店の人が出てきたので(若女将?)実は養老渓谷から来たのですと言ってみたところ、にこやかにそれでは特別に作りますと言ってもらえました。感謝です。

愛ベリーいちごみるくを注文し、しばし待つこと5人目に入れてもらえました。
やはり今年も美味しい。普通のかき氷の2倍はあります。氷がふわっとしています。
氷が針の結晶のような形をしているのですが、口の中で溶ろけます。不思議と頭がキーンとなりません。シロップにはイチゴの粒が残っていてミルクと良く合います。私にしては珍しくまた食べたいと思うかき氷でした。

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麻綿原高原のアジサイと蕎麦と蝉時雨

一度行ってみたかった麻綿原高原に行ってきました。
麻綿原高原は標高300mほどですが低地より観賞期が遅く、今ようやく最盛期を迎えています。

10時に到着、車から降りるとヒメハルゼミの大合唱が迎えてくれました。アブラゼミやクマゼミのように一匹で大きな声で鳴くのではなく、全体で大合唱です。シャーっという音に包まれ、蝉時雨です。
駐車場の方から今日は一年に一回お蕎麦が食べられる日だと教えていただき、偶然ラッキーな日に来ることができたことを知りました。

アジサイ

ここのアジサイは妙法生寺住職がお一人でこだわりの手入れをしており、檀家の方も触らせてもらえないそうです。これだけのアジサイを一人で管理するとは気が遠くなりそうな労力ですね。ありがとうございます。
今が見頃で先週まではまだ白っぽかったとのことです。

登り口の道路脇も全部アジサイです。
坂の上からの景色ですが斜面一面全部アジサイで、すごい数です。
まだつぼみのアジサイ。薄黄緑いろがみずみずしいです。
咲きつつあるアジサイ。一本の茎から真ん中に青いつぼみを残して5,6個の花が出ています。
咲いたアジサイ。実はアジサイの花に見えるのは萼(がく)で本物は真ん中にある小さいやつです。よく見るとお椀のような花びらとおしべ、めしべが見えます。萼は4枚でお椀の花びらも4枚ですね。
咲き始めの花の色は土が酸性なら青、アルカリ性なら赤になります。日がたつと青の花もだんだん赤味を帯びてきます。

お蕎麦

何も知らなく、たまたまだったのですが、7月の第三日曜日に中興開山会という催し物が開催され、来山者にお蕎麦が配られます。木々の間で準備が行われており、時間は11時からとのことで丁度良い時間でした。ほんの少し頂けるかと思っていましたが、思いがけなく本格的なざる蕎麦でした。しかもトウモロコシと牛乳まで頂けるのです。

蕎麦はちょうど良い茹で加減で、そばつゆにはネギとミョウガがたっぷり入っていて美味しく頂きました。牛乳は甘みがあり思わずおかわりを頂いてしまいました。トウモロコシはこれがまたとても甘く格別でした。野外の緑に囲まれて良い雰囲気です。
中興開山会は昭和26年に上人がアジサイによりお寺を再興し、上人の好まれたお蕎麦を頂き偲ぶ行事とのことです。最初はすごい行列で、足りたくなったらどうするのか心配しましたが、なんと1500人分ものお蕎麦を用意しているとのことです。

眺望

大日天堂からの眺めは遙か遠くまで見渡せ、吹き渡る風が心地良いものでした。

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森の妖精千葉のヒメボタル

前回はゲンジボタルにチャレンジしましたが、今回はヒメボタルにチャレンジです。ヒメボタルは光の点滅間隔が短くきらきらしています。写真ではゲンジボタルの光はヒョロっとした線ですが、ヒメボタルは丸い点になります。

出会いは少なかったのですが、黄金色のきらめきが漆黒の中で点滅し夢の世界のようでした。

生まれて初めてのヒメボタル撮影です。ピンぼけなのですが、かえって光りが丸く大きくなりきれいに見えます。これは30秒で撮影したので光を数えてみたところ点滅間隔は1秒弱です。
近いのは目の前3mくらいを左から右へ飛んで行きました。真ん中のはほとんど動いていないのでメスだったのかな?

ヒメボタルについて

体調は7mmでゲンジ、ヘイケぼたるよりとても小さいのです。雌は飛べなく、飛翔しているのは全部雄です。幼虫は水の中ではなく陸地で育ちます。マイマイの小さな種類やキセルガイという陸生貝を食べて育ちます。
西日本では平地で、東日本は高地に生息しているようです。関東では生息地は少なく貴重なほたるです。調べたところ嬉しいことに千葉県にも生息地がありました。内浦山県民の森に生息していて、他のところでは標高が高いところにしかいませんが、ここでは150mくらいのところに住んでいるそうです。

ヒメボタルの生息地

通常はホタル保護のため生息地は公にせず、自分でなんとか探し出すしかないのですが、ここは堂々と公表されています。しかもヒメボタルなのです!

このヒメボタルの鑑賞会が企画されていて、先週初め、6月24日の鑑賞会に申し込みましたが残念ながらいっぱいになっていました。

そこで今週、内浦山県民の森管理事務所に電話して聞いたところ、先週位がピークですがまだ見られるのではないかということでした。時間は遅く夜中の方がよいとのこと、千葉県のヒメボタルはずいぶんと夜更かしなのです。
・舗装された林道沿いで見られる
・この道路は夜間は蛍保護のため7月まで通行止めになっている
・ヤマビル等に張り付かれないよう林のなかには入らない
・明るいうちに事前に下見をしてから行く
・明かりは極力少なくする
・数年前の大雪で激減したが、その後徐々に戻ってきている
との情報を頂き、いざ行くことにしました。

下見

我が家から1時間半ほどの時間で午後6時30分現地到着、駐車場にはキャンプの方たちの車がたくさん止まっていました。トイレも完備されています。
早速下見に出かけました。キャンプ場横を抜け20分ほど歩きました。少し道路脇が広くなっているところで見られるのかなと目星をつけながら25分ほど登り引き返すことにしました。結構薄暗くなってきましたが蝉の声や鳥の声がまだ聞こえています。誰にも会わず少し心細い思いです。

キョンとの遭遇

下りはじめて2番目のコーナーを抜けたところで左の山側から何かが飛び出してきてびっくりしました。鹿を小さくしたようなキョンという小動物で2頭が右の谷へ走って行きます。そのうちの一頭が立ち止まりこちらの様子をうかがっています。結構近く5mくらいの距離でした。その後、谷側へザザザッと逃げて行ったのですが、少し人間に慣れているようでした。

その時カメラを持っていたのですが、動揺して撮影するのをすっかり忘れてしましました。後から考えると、良いシャッターチャンスだったのにとても惜しいことをしました。帰りに一人だけカメラマンとすれ違いました。

ヒメホタル撮影

時間がまだあるので車で5分くらい下りたところのコンビニに行ったりして時間をつぶし22時前頃、いざ出発しました。第二キャンプ場を過ぎてからは真っ暗で目が慣れるまで大変です。目をこらしながら歩いていてもホタルのホの字もいません。

今日は空振りかとあきらめかけていたところ左手、谷側の木の間にきらりと光る光を発見。キラッ、キラッと明瞭に点滅しています。でも三脚を準備しているうちに光らなくなりました。はじめてヒメボタルを見ることができました。

これは期待できるかと思うも、下見の先端ポイントまで行ってもほん数匹、数秒しか見ることができず撮影するまでには至りません。人っ子一人いませんでしたが、これはホタルがほとんどいないので誰も来ないのだろうと考え、あきらめて帰ることにしました。

ところが帰る途中からついにヒメボタルが飛び始めました。一度に多くて三匹くらいですが、あちらでもこちらでも飛んでいます。ほんとに夜更かしホタルなのです。黄金色の点滅は神秘的です。広いところで飛び回るのではなく木々の間を飛んでいました。時には道路上までやって来ます。

カメラを構えたところになかなか飛んでくれないのですが、なんとか数匹は撮影することができました。撮影していると下の方から懐中電灯が近づいてきました。撮影を中断して待っているとキャンプしている方で生まれて初めてホタルを見に来たとのとのこと。しばし二人でホタルを鑑賞し、下山しました。11時半に駐車場に到着。帰りのことを考え早めに下りたのですが、もう少し居ればもっと飛んでいたのかなとも思います。

 

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